April 8, 2018 / 11:26 PM / 5 months ago

企業決算発表開始、期待に応えて相場支えられるか=今週の米株式市場

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 今週の米株式市場は、第1・四半期の企業決算発表がいよいよ本格的に始まる。減税効果で7年ぶりの高い増益率になるとの期待が高まっており、過去2年間で最も不安定化している市場を企業業績が本当に支えられるかどうかが問われることになる。

今週決算発表するのは、資産運用大手ブラックロックや大手銀行のJPモルガン、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどだ。

足元の株式市場は、米中貿易戦争の勃発や、急成長を続けてきたITセクターへの規制強化などへの懸念から、ボラティリティが高まっている。こうした中で投資家は、企業利益こそ相場の底堅さを保ってくれる要素だと頼りにしている状況だ。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた第1・四半期のS&P総合500種企業のアナリストによる増益率見通しは18.4%で、予想通りなら2011年第1・四半期以来の伸びになる。クレディ・スイスのアナリストチームは、増益率の寄与度を分解すると、3分の1強が減税効果になると計算した。

このためホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「各企業が発表する第1・四半期利益と、とりわけ先行き見通しには、相場を元の(上昇)軌道に戻すことを望む非常に大きな重圧がかかっている」と指摘した。

実際の業績がアナリスト予想を超える傾向がある点を踏まえれば、増益率はもっと上振れするかもしれない。トムソン・ロイターのアナリスト、デービッド・アウレリオ氏によると、過去8四半期の動きの中央値を達成できれば、第1・四半期の増益率は24%に高まるはずだという。

アナリストが減税効果を織り込んだことで、第1・四半期のS&P総合500種企業の増益率見通しは、年初時点で12.2%だったのが、足元は18.4%まで切り上がった。

ところが通常は、年初に比べて決算発表シーズン開始時の利益見通しは下振れしており、そのおかげで企業の実際の業績が予想より上回りやすくなる、とストラテジストは話す。

サントラスト・アドバイザリー・サービシズのチーフ市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「今年第1・四半期は、こうした下振れが見られなかったので、期待のハードルは若干上がっている」と警戒感を示した。

さらにラーナー氏は、誰もが好決算の実現を見越し、それが強気相場を妥当化する主な根拠になっているだけに、業績が予想を下回れば、強気の見方を維持する要素が失われる恐れがあると付け加えた。

各企業の幹部は今回の決算発表で、通年の見通しも示すだろう。一部のストラテジストは、最近の政策面や市場の動きが激しくなっていることから、見通しはそれほど楽観的にならない可能性があるとみている。

CFRAリサーチの投資ストラテジスト、リンゼー・ベル氏は「市場を取り巻く不透明感、とりわけ貿易やITセクターへの規制関連の不確実性を考えれば、経営陣は多少慎重になってもおかしくない」と述べた。

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