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再送-為替こうみる:引き締め最終コーナーのFRB、市場は金利低下とドル売りで見切り発車=三井住友銀 宇野氏
2017年8月21日 / 05:14 / 1ヶ月前

再送-為替こうみる:引き締め最終コーナーのFRB、市場は金利低下とドル売りで見切り発車=三井住友銀 宇野氏

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[東京 21日 ロイター] -   

<三井住友銀行 チーフストラテジスト 宇野大介氏>

バーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長は2011年3月に「1500―2000億ドルの資産購入は25ベーシスポイントの利下げに相当する」と述べている。

「逆もまた真なり」とし、バーナンキ前議長の見積もりと、米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月に公表したバランスシートの縮小方法に沿って、B/S縮小の利上げ効果を試算してみたい。

開始時は、MBSと米国債合計で月100億ドルの縮小ペースで、これを金利に引き直すと0.0125%の利上げに相当し、年率換算では0.15%となる。

1年後には、月500億ドルまで縮小ペースを拡大する予定で、利上げ相当分は0.0625%。年率換算では0.75%と、利上げ3回分に相当する。

ただし、1年後については、経済がFRBの見立て通り何のノイズにも邪魔されずに物事が推移するというレアなケースが前提であり、現時点では考慮しないでいいだろう。

当面、身構えるべきは、B/S縮小に伴う0.15%の引き締め効果となるが、今年3月、6月の利上げ後にも米長期金利は低迷しており、B/S縮小開始が長期金利上昇をもたらすか、甚だ疑問である。

さらに、FRBは当初、FF金利が十分に正常化されるまでは、再投資を維持するとしていた。

今回、B/S正常化に手をつけるのであれば、FRBはFF金利のさらなる引き上げは必要はないと判断していると解釈できるため、市場の半数が見込む12月利上げ説も眉唾ものである。

以上から、米10年国債利回りの目先のターゲットは、昨年6月の英国国民投票後のボトムの1.31%、または米大統領選当日の1.71%からの金利上昇の修正ポイントとして2%前後とみている。

為替相場については、FRB金融引き締めとパラレルのドル買いは既に昨年12月、もしくは今年3月で終焉している。

米長期金利は、3月のピークから0.4%ポイント幅の低下トレンド内で推移しており、FRBが金融引き締めの「最終コーナー」に差し掛かる一方で、米金利上昇やドル買いは、それに先んじてフェードアウトしていることがみてとれる。

足元でドルは、対円でも対ユーロでも各種チャートポイントを下抜けており、目先のドル/円のターゲットは4月17日の108.13円。ユーロ/ドルのターゲットは2014年からの下げの半値戻しの1.21ドルとなる。

来年半ばまで見通せば、米大統領選当日の下値101円、2015年からのレンジ相場のリトレースメントの1.31ドルといった水準が射程に入ってくる。

その過程では、米国、そして日本の政治の不安定さ、不透明感が取り沙汰されることに加えて、秋に控える中国の共産党代表大会前後で、習近平体制の安定性を担保してきた経済成長が崩れる余地もあり、リスク回避の円買い、安倍トレードのアンワインドとしての円の買い戻しが進むことも考えられる。

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