July 22, 2019 / 12:29 AM / a month ago

参院選こうみる:安倍政権、「負のレガシー」残してはならない=ニッセイ基礎 矢嶋氏

[東京 22日 ロイター] - <ニッセイ基礎研究所 チーフエコノミスト 矢嶋 康次氏>

与党にとって今回の参院選は、改選過半数を超えたが改憲勢力3分の2には及ばなかったということで、勝ったとも負けたとも言えない結果となった。

ただ、ポスト安倍の1人と目されている岸田文雄政調会長の派閥候補が相次いで落選するなど、「安倍1強」の構図も強化された。安倍晋三首相は、解散権を持ったまま政権運営を行うことになり、一定の求心力を維持するだろう。

安倍政権が今後すぐに直面する国内外の課題は多い。

国内では、10月に消費増税が予定されているが、足元の国内消費のすう勢は弱い。増税後の景気が心配だ。

海外・外交では、日韓問題や日米通商交渉、さらに有志連合の問題がある。トランプ米政権が中東ホルムズ海峡で船舶の安全を守る「有志連合」の結成を呼び掛けており、自衛隊を派遣するかどうか、緊急性の高い大きな判断となろう。

安倍首相は、今年11月には歴代最長の首相となる。長期政権故に、支持団体が既得権益団体と化し、構造改革が進めにくくなっている。もう一度、原点に返って構造改革や成長戦略を行う必要がある。社会保障改革も残された課題だ。

これらは長期政権だからこそ、取り組むことができる課題でもある。これらの課題に道筋をつけるのは、今の野党やポスト安倍の政権では、難しいだろう。逆に言うと、残してしまえば、大きな「負のレガシー」になりかねない。

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