[東京 22日 ロイター] - 政府は22日の閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の国葬を9月27日、日本武道館(東京・千代田区)で行うと決定した。出席閣僚が記者団に明らかにした。
国葬は1967年に行われた吉田茂元首相以来55年ぶり。2019年に亡くなった中曽根康弘元首相(合同葬は2020年)など自民党政権での元首相の葬儀はこれまで内閣・自民党合同などの形で行われることが多かった。
岸田文雄首相は今月14日の記者会見で、国葬とする理由について「(安倍氏は)卓越したリーダーシップと実行力でわが国のために首相の重責を担った」と説明している。
吉田元首相の国葬では皇太子ご夫妻や各国の外交使節も参列。今回も各国から相当数の首脳級要人が訪日すると見込まれている。米保守系ニュースサイト・ブライトバートはトランプ前大統領が出席を検討していると報じている。 ロシアからも「プーチン大統領は来ないだろうが、政府関係者の参列はあるだろう」(政府高官)と予測される。
NHKが16日から3日間実施した世論調査では、国葬の方針に「評価する」が49%で、「評価しない」の38%を上回った。
竹本能文
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