September 20, 2018 / 11:01 PM / a month ago

新型iPhone国内発売、高額化で需要に不透明感も

[東京 21日 ロイター] - 米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)XS/XS Max」の国内販売が21日、始まった。今回注目を集めたのは価格で、最上位モデルは20万円に迫るなど、高額化が進んだのが特徴だ。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクは実質半額程度で購入できるプランを用意したが、消費者に受け入れられるか不透明感も漂う。

標準的な割引サービスを適用すると「XS」は5─6万円台、「XS Max」は7─8万円台から購入できる。いわゆる「2年縛り」が明けるiPhone7は実質1万円程度から購入できた。iPhoneの日本上陸から10年。目新しさは年々薄れつつあるが、熱狂的なファンを抱えるiPhoneは3社にとって最重要端末であることに変わりはない。

3社はこれまで高額なスマホを安く買えるように、通信料からスマホ代の一部を割り引いていた。今回も3社とも実質半額程度で購入できるようにした。だが、ある政府関係者は「これが料金を不透明にし、通信料の高止まりを招く原因になっている」と批判する。

政府内にはスマホが適正価格で販売されるようになれば、スマホの割引余力に乏しいMVNO(仮想移動体通信事業者)も大手3社と同じ土俵で戦えると期待する声が少なくない。さらにスマホメーカーの競争原理も働きやすくなり、長い目で見ればスマホ価格の低下につながるという見方もある。

政府はiPhoneの存在が、大手3社の競争を停滞させる一因になっているとみている。総務省や公正取引委員会が現在進めている競争政策は、大手3社による優遇策でシェアを獲得してきたアップルにとっては逆風となる。菅義偉官房長官は通信料の値下げ余地について繰り返し言及しており、今後、逆風はさらに強まりそうだ。 (志田義寧)

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