[東京 6日 ロイター] - 日本製紙が6日に発表した2019年3月期連結業績予想の修正によると、営業利益を前回発表の200億円から180億円に、当期純損益を80億円の損失から400億円の損失に下振れさせた。人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)が同社の工場内などで見つかり、その処理費用などを計上したことが影響した。
同社は1月25日、福島県いわき市の勿来(なこそ)工場と横浜市内の倉庫で、PCBを含む大量の廃棄物が保管されていることがわかったと発表。勿来工場では、PCBを含む複写紙約518トンなどが確認された。
今回、その処理費用を環境対策引当金繰入額として137億円計上。
さらに新聞用紙事業の固定資産を帳簿価格から回収可能価格まで減額し、減損損失として126億円を計上した。
田巻一彦