July 1, 2020 / 1:31 AM / 5 days ago

日銀短観こうみる:自動車の落ち込み深刻、製造業回復の鍵は対中輸出=三菱UFJMS証券 宮嵜氏

[東京 1日 ロイター] -

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 景気循環研究所シニアエコノミスト 宮嵜浩氏>

大企業製造業DIは予測とはそれほど変わらなかったが、全体の印象としては、中小企業の方が回復の期待も含めて遅れている。中小企業は先行きも悪化が続くとみている。

大企業では、緊急事態宣言が解除されたことで経済が正常化する期待感が表れていると思うが、中小企業は海外経済や国内の景気回復の恩恵が波及するまで時間がかかるという点が背景にある。

産業別では自動車がマイナス72と、低下幅が大きい。先行きは改善しているが、製造業の中でもかなりの落ち込みだ。自動車は他の製造業、非製造業に対しても、他の業種への波及効果が大きい業種。自動車の生産が停滞すれば、それに伴い他の産業の足を引っ張る構図になる。

非製造業は特に飲食・宿泊関連の落ち込みが激しい。世界的にみていち早く正常化が進んでいるのは中国だが、中国向けの輸出がある程度持ち直したり、回復が期待できたりするのは大企業の製造業が中心。そうした中国回復による恩恵を受けにくい非製造業、特に内需型の非製造業、飲食・宿泊などは先行きも含めて厳しい。

今後については、まずは資金繰り支援を幅広く浸透させることが重要。夏場以降にかけては定額給付金などの政策効果の浸透度合いを見極める段階になり、政策の執行スピードが求められる。好材料としては、中国の景気が持ち直してきているので、中国向けの輸出が製造業の景況感をどの程度支えられるかが、ポイントになるだろう。

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