[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の108円前半。前日から続くドルの堅調地合いは変わらず、東京市場でも一時108.29円まで上昇。9月19日以来1週間半ぶり高値をつけた。
市場では、ドル堅調の背景は四半期末の持ち高調整との見方が広がっている。新たな四半期が始まった東京市場ではさらに、輸入企業とみられる買いが流入したほか、日経平均の上げ幅拡大も上昇に寄与したという。
日銀が発表した9月短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス5と、前回6月調査から2ポイント悪化した。悪化は3四半期連続で、2013年6月調査(プラス4)以来の低水準となった。
ドル/円に大きな反応はなかったが「短観で企業のセンチメントが保たれていることが確認できたので、日銀は10月の決定会合で追加緩和のカードは切らずに温存する公算が大きい」(国内銀)との指摘が出ていた。
東京で目立ったのは円債市場の荒い動き。10年債入札が不調だったことがきっかけとなり、先物12月限が前日比80銭超急落。現物債市場でも10年債利回りが一時マイナス0.145%と8月1日以来2カ月ぶり水準へ上昇した。
円金利の上昇は日米金利差の縮小を通じて円高圧力とされる一方、金利上昇が株価の押し上げ要因となれば、リスクオン的な円売り圧力にもなる。日米金利差とドル/円の相関も一定ではなく「その時々によって反応の仕方は変わる」(外銀)という。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 108.16/18 1.0887/91 117.78/82
午前9時現在 108.05/07 1.0897/01 117.75/79
NY午後5時 108.10/13 1.0899/02 117.79/83
為替マーケットチーム
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