[東京 13日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 128.88/90 1.0394/98 133.98/02 午前9時現在 128.59/61 1.0377/81 133.45/49 NY午後5時 128.32/35 1.0379/81 133.19/23 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(128.32/35円)に比 べてドル高/円安の128.88/90円で推移している。日経平均株価が堅調に推移す るなどリスクオフの流れが一時的に後退したことから、ドル買い/円売りが優勢になり、 底堅い展開が続いた。仲値にかけては、実需によるドル買いや時間外取引の米長期金利の 上昇を背景に一時129.35円の高値を付ける場面もあった。 きょうの東京株式市場で日経平均は、一時700円超高となるなど大幅に上昇した。 ただ、市場では「いったんリスクオフムードが和らいだことでドル買い/円売り地合いと なったが、まだきょうの海外市場の動きを確認するまで、完全に後退したかは不透明」( 国内証券)との声も聞かれた。 ドル/円は128円後半と底堅さを維持しているものの、目先は円高方向のリスクに 警戒が必要との見方もある。バークレイズ証券のチーフ為替ストラテジスト・門田真一郎 氏は、「これまで市場では、高止まりするインフレ指標によって利上げ期待が高まってい たが、足元ではインフレ動向よりも米国の景気減速懸念がフォーカスされている印象」と 話す。 米国の景気減速懸念でリスク回避姿勢が強まれば、ドル買い/円売りの巻き戻しが起 こるリスクもあり、「短期的には昨日の海外時間に付けた127円半ば付近が下値めどと して意識されそうだ」(門田氏)という。 ユーロは対ドル、対円で軟調な地合いが続いている。欧州の景気減速懸念が根強い中 、ロシアによるガス供給停止やフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請な ど、ロシアとの対立が激化するとの見方から、昨日の海外時間にユーロ売りが加速した。 ウクライナ情勢の緊迫状態が長期化していることを踏まえ、「短期的にユーロが買い 戻される可能性はあるが、長期的にみれば上値の重い地合いが継続しそうだ」(国内金融 機関)との声もあった。 (為替マーケットチーム)
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