[24日 ロイター] - 24日中盤の東南アジア株式市場では、クアラルンプールの株価が4営業日続落した。マレーシア前政権関連の汚職捜査の拡大、資本流出継続で投資家心理が悪化した。一方、ジャカルタは3営業日連続で上伸した。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは2%下げ、5カ月ぶりの安値を付けた。
オアンダのアジア太平洋取引責任者、スティーブン・イネス氏は「政治的な不安感がリンギを押し下げており、通常は資本流出を誘発する。東南アジア市場はリスク回避の動きにも巻き込まれていると思う」と述べた。
金融株が指数を押し下げており、マラヤン・バンキングが7.6%安、パブリック・バンクは2.8%安。
ジャカルタ市場の総合株価指数は2.1%高。セントラル・アジア銀行が2.3%高、アストラ・インターナショナルが3.2%高。
インドネシアの流動性が高い45銘柄で構成する指数は2.6%高。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数は0.3%高。工業株と銀行株が上げを主導している。
OCBC銀行は1.3%高、シンガポール航空は2.1%高。
シンガポールの第1・四半期の実質GDP(国内総生産)改定値は速報値から小幅に上方修正された。 (アジア株式市場サマリー)
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