[30日 ロイター] - 30日中盤の東南アジア株式市場の株価は大半が上昇した。中国の重要な経済指標の公表を控えて、マニラ市場の上昇が主導した。一方、シンガポール市場はおよそ5カ月ぶりの水準まで下落した。
ロイターの予想によると、31日に発表予定の5月の中国製造業景況指数(PMI)は縮小が予想されている。中国ウオッチャーは、中央銀行は景気の急激な悪化を避けるため、政策支援を続けなければならないと指摘した。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは金融、不動産株の上昇を受けて1%高。アナリストらは、高関税を避けるため中国から他国へと工場が流出するとみており、フィリピンなどが米中摩擦で恩恵を受けると指摘している。
SMプライムホールディングスは0.9%高。フィリピン・アイランズ銀行は2.8%高。
一方、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数は一時0.9%安と、1月8日以来の安値を付けた。
工業、金融株が指数を押し下げ、DBSグループ・ホールディングスは0.9%安。ジャーディン・ストラテジック・ホールディングスは1.5%安。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.4%高と、4営業日続伸。公益企業、通信株がけん引した。
バンコク市場のSET指数は0.3%高。ホーチミン市場のVN指数は0.1%高。
ジャカルタ市場は祝日のため休場。 (アジア株式市場サマリー)