[22日 ロイター] - 22日中盤の東南アジア株式市場は大半が下落した。マニラ市場とクアラルンプール市場は一時1%以上下落。感染力の高い新型コロナウイルスの変異種に対応した新たなロックダウン(都市封鎖)への警戒感から、輸出や旅行関連銘柄が大幅下落した。
0428GMT(日本時間午後1時28分)時点で、クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.91%安、マニラ市場の主要株価指数PSEiは1.46%安で、それぞれ4営業日続落となる方向。
コロナ変異種が確認された英国の大半が閉鎖されたことを受けて激しい値動きとなったニューヨーク市場では、工業や旅行関連株が売られる展開となり、貿易依存型の他のアジア市場が下落した。
デーリーFXのストラテジスト、マーガレット・ヤング氏はコロナ変異種の拡散が始まれば、ロックダウンや旅行制限が再び世界的に巻き起こるとの懸念が強まったと指摘。「景気循環株や旅行関連株を中心に利益確定の動きが広がった。これらの株は現在かなり不安定な状態にさらされている」と述べた。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.81%安。バンコク市場のSET指数は0.58%高。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.23%安だった。 (アジア株式市場サマリー)
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