[7日 ロイター] - 東南アジア株式市場は週間ベースで大きく下げた。新興国通貨安や世界的な貿易摩擦を背景に、投資家はリスク回避姿勢を取った。シンガポール市場は1年4カ月超ぶりの安値に下落した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は金融株を中心に下げ、0.42%安の3134.39と1年4カ月超ぶりの安値。DBSグループ・ホールディングスは1%安、OCBC銀行は0.5%安だった。
ジャカルタ市場の総合株価指数は続伸し1.30%高。ただ、週間ベースでは2.8%安だった。ユニリーバ・インドネシアは5.7%高、アストラ・インターナショナルは5.5%高。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.52%安。週間では3.3%安となり、東南アジアの株式市場で最も下げ幅が大きかった。SMインベストメンツ・コープが2.2%安、アヤラ・コープは2.9%安だった。
米国の利上げ、世界的な貿易環境の悪化、新興国通貨の見切り売りが今年の世界市場を圧迫しており、当面安心できる材料は見当たらない。
フィリピン中央銀行のエスペニリャ総裁は7日、外国為替市場での通貨ペソの急落を防ぐため、投機的な取引に対処するあらゆる必要な措置を講じる方針を示した。ペソは対ドルで12年超ぶりの安値を付けた。
バンコク市場のSET指数はエネルギー株を中心に0.26%安。週間では2%近く下落した。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.03%高でほぼ変わらず。
ホーチミン市場のVN指数は1.12%高だった。 (アジア株式市場サマリー)