[10日 ロイター] - 東南アジア株式市場はまちまちで引けた。中国が発表した7月の卸売物価指数(PPI)が改善したことで、米中緊張の高まりをめぐる警戒感が和らいだ。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは1.45%高の5930.92で終了。フィリピンでの新型コロナウイルスの感染者は急増しているものの、マニラ首都圏の封鎖措置が予定通り来週半ばに解除されるとの期待に押し上げられた。
ファースト・メトロ・アセット・マネジメントの資金運用管理者は「マニラ首都圏は厳しい隔離措置を緩める用意があると新型コロナ国家タスクフォースの議長が発言し、経済活動の再開に楽観的見方が出た」と分析した。
一方、クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIの終値は0.41%安の1571.66。ゴム手袋大手のトップ・グローブとハルタレガがそれぞれ3.34%、4.08%下げた。
両社の株価は6月から7月にかけてほぼ2倍に急騰。CGS―CIMBは、同指数に占める両銘柄の比重が高まったと指摘した。
この他の市場の終値は、ジャカルタ市場の総合株価指数が0.27%高の5157.834、バンコク市場のSET指数は0.18%安の1322.01。シンガポール市場は独立記念日のため休場。 (アジア株式市場サマリー)
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