[27日 ロイター] - 東南アジア株式市場はシンガポール市場が2年強ぶりの高値を付けた。企業の業績が好調との見通しを受けて、金融株がけん引した。
ニューヨーク市場の強気な地合いがアジア市場にも波及したことで、東南アジア市場の大半も上昇した。
アジア株は堅調。米グーグルの親会社アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった同国ハイテク企業の業績が好調だったことが好感された。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は、1%近く上昇し、2015年5月以来の高値を付けた。週間ベースでは1.4%高。
在シンガポールのアナリストは「不動産、銀行セクターの堅調な企業業績などが指数を押し上げている」と述べた。
銀行2位のOCBCは2%高。7ー9月期決算が12%増益だったと発表したことが好感された。
銀行首位のDBSグループが1.5%高で17年強ぶりの高値を更新した。
バンコク市場SET指数は0.4%高。公益事業、一般消費財株が主導した。週間ベースでは1.4%高。国営タイ石油会社(PTT)は1.5%高。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは取引序盤で下落した後切り返し、小幅上昇となった。金融、不動産株に支えられた。週間ベースでは1.5%下落。
不動産複合企業アヤラ・ランドは1.3%高。フィリピン銀行最大手BDOユニバンクは2.2%高。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.3%安。資源株に圧迫された。一方、週間では0.8%高となった。 バンク・セントラル・アジア(BBCA)は2.7%安。 (アジア株式市場サマリー)