[23日 ロイター] - 東南アジア株式市場は軒並み上昇して引けた。コモディティー(商品)価格の上昇を受け、世界の景気回復が勢いを増すとの期待が高まったため。一方、足元の米国債利回りの急激な上昇を受けて債券利回りは引き続き高水準だった。
バンコク市場のSET指数の終値は1.52%高の1500.61。原油高を背景に主力のエネルギー株が上昇した。
OANDA(オアンダ)のシニア市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「アジアでは押し目買いが入っている。米先物相場は全て上昇となり、アジア太平洋地域の株式市場は循環的な商品高の波に乗っている」と述べた。
市場の関心は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言に移っている。インフレ高進見通しや金利上昇に関する議長の発言に注目が集まる。
ハレー氏は「日中の上昇幅が最も大きかったのはアジア市場かもしれない。今晩のパウエル証言で、活況が抑制されるリスクがある」と話した。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.28%高、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.33%高、マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.06%高で引けた。クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.34%安。 (アジア株式市場サマリー)
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