June 3, 2020 / 6:18 AM / a month ago

株式こうみる:先走る楽観論、V字回復は疑問視=三菱UFJMS証 藤戸氏

[東京 3日 ロイター] -

<三菱UFJモルガンスタンレー証券・チーフ投資ストラテジスト 藤戸則弘氏>

急速な株価上昇の背景には新型コロナウイルス感染症のワクチン開発があるようだ。英オックスフォード大学とワクチンの共同開発をしている英製薬大手アストラゼネカは5月20日、臨床試験が成功した場合は9月から供給を開始する見通しを示した。ワクチンの実用化には数年かかると言われていただけに、この発表以降世界の投資家が強気に傾き始めた。

新型コロナ「第2波」への警戒感が強まる中で、コロナ脱却への道筋が見え始めたのは大きな朗報だ。ただ、3月の急落時のショートポジションを持ったままの投資家はがくぜんとしただろう。ワクチン開発が想定以上に速く動いていることを受け、6月12日のメジャーSQを前に急速な買い戻しに動いているようだ。加えて、世界の中銀による未曾有の金融緩和はハイパワードマネーが株式市場に流れ込む要因となった。米中関係悪化や米国での抗議活動などリスクはあるものの、悪材料にほとんど反応しない異様な相場となっている。

今の株式相場は「実体経済の落ち込みは織り込み済み。これからはV字回復」といった楽観論が先走っているが、マクロ経済の観点から考えるとV字回復には懐疑的にならざるを得ない。上昇の背景は中長期的なファンダメンタルを評価をした実需買いというよりは、ショートカバーが中心だ。こういう相場は買い戻しがいったん終わったとたん、大きく降下する傾向がある。そこに構える必要がある。

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