August 13, 2019 / 5:29 AM / 8 days ago

株式こうみる:地政学リスクの連続発生で警戒強まる=SMBC信託 山口氏

[東京 13日 ロイター] -

<SMBC信託銀行 シニアマーケットアナリスト 山口 真弘氏>

きのうの米国株式市場は、主要3指数が大幅安になり取引を終えた。香港の抗議デモ、アルゼンチン大統領予備選での現職マクリ氏敗北、長期化する米中貿易摩擦といった各国における地政学的リスクが投資家心理の不安を煽ったとされる。

しかし、これらの不安材料を個別にみると、株価を大幅に下げる要因にはならない。中国政府は12日、香港でのデモ活動に対して「テロリズムの兆候」と非難した。中国政府のデモ活動に対する本格的な介入は、米中通商交渉が更に難航するという連想につながるが、表明程度であれば株価は大幅に動かない。アルゼンチンの大統領予備選も、昨今の新興国の資金流出を踏まえると悪材料視できるものの、現段階では各国の個別の話題といった印象だ。

これらの地政学リスクは個別の話題としては株価を大幅に変える悪材料にはならないが、今回の株価の下落は、投資家に警戒感を与える複数の売り材料が世界各地で連続して発生したためと考えられる。

今週は国内の機械受注、中国の鉱工業生産、米国の小売売上高、住宅着工件数といった経済指数が発表される。株価を変動させるファクターとしては地政学リスクの方が影響が大きいが、現状を踏まえるとこれらの指数も要注目だ。

PBR(株価純資産倍率)1倍の水準となる日経平均2万円を割り込む瞬間は可能性としてあるが、企業業績が想定以上に悪化しない限り、2万円割れの定着は可能性が低い。

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