[13日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 小幅続伸して 取引を終えた。銀行株や商品関連株が買われて相場を支える一方、不動 産開発のカントリーサイド・プロパティーズや小売り大手マークス・ア ンド・スペンサー(M&S)の下落が重しとなった。 英銀大手のロイズ、HSBC、バークレイズ<BAR C.L>、保険大手プルーデンシャルは1.5─2.9%上昇した 。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.38%下落 。下げが大きかったのはカントリーサイド・プロパティーズで 、低調な決算や最高経営責任者(CEO)の辞任を受けて20.6%の 急落となった。 マークス・アンド・スペンサー(M&S)は7.9%安。 通期の税引き前の利益を少なくとも5億ポンド(6億8600万ドル) と予測し、これまでの約5億ポンドから引き上げたものの、売り注文が 優勢となった。 ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、ローラ・ホイ氏はM &Sの株価について「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流 行)が始まって以降、著しく上昇した。これらの期待を維持するために は、少しではなく、より大幅な増益が必要になる」と述べた。 英スーパーマーケット大手のテスコも0.9%下落。昨年 のクリスマス時期の売り上げが予想より堅調だったことで利益見通しを 引き上げたが、他の小売業者と同様、運送費の高騰、倉庫従業員の賃金 上昇、原材料のさらなる値上がりによる影響を警告した。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 小幅反落して取引を終えた。ディフェンシブ銘 柄が下落し、半導体の供給改善を期待する自動車メーカーやテクノロジ ー関連株の上昇分を相殺した。 投資家は、インフレ高進が先進国全体の金融政策の引き締めを今年 促すと予想。最近の債券利回り上昇が、ディフェンシブ銘柄の大部分で 重しとなった。 今年初めに過去最高値を付けたSTOXX欧州600種指数<.STOX X>は、インフレ高進による悪影響、新型コロナウイルスのオミクロン変 異株や供給ひっ迫への懸念が足を引っ張った。 ヘルスケア指数、日用品・家庭用品株指数はそれぞ れ0.92%、1.18%下落した。 スイスの衛生製品大手のゲベリットは4.1%下落。不確 実性が増して2022年の見通しを示すことができず、建設市場は依然 脆弱だと指摘したことで、建設部門全体の下げ要因となった。 自動車・部品株指数は1.82%上昇。世界最大の受託半 導体メーカーである台湾積体電路製造(TSMC) が過去最 高の四半期利益を計上し、生産を拡大する計画を示したことが寄与した 。 テクノロジー株指数は0.7%上昇。大手半導体メーカー の上昇が押し上げ、BEセミコンダクターが10.4%、A SMインターナショナルが4.7%、ソイテックが 3.1%それぞれ上がった。STマイクロエレクトロニクスは 2.3%上がり、インフィニオン・テクノロジーズは2.2 %高。 しかし、利回り上昇を受けてテクノロジー部門の上昇は抑制された 。 銀行株指数は1.38%上昇。貸出金利の上昇を見込んで 3年超ぶりの高値を付けた。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> 国債利回りが序盤の上昇から一転、低下した。 米の21年12月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったこと で、投資家の安心感を誘った。 サクソバンクの金利ストラテジスト、アルテア・スピノッツィ氏は 「ユーロ圏の債券利回りは米PPIの発表直後から低下した。現時点で は、投資家の間でも意見が分かれている。一部では、米連邦準備理事会 (FRB)が『タカ派』過ぎて、将来の成長に影響を及ぼす過ちを犯し かねないとの見方もある」と指摘した。 米労働省が13日に発表した12月のPPI(最終需要向け財・サ ービス)は、前月比0.2%上昇と11月の1.0%上昇から鈍化し、 20年11月以来13カ月ぶりの小幅な伸びとなった。前年同月比は9 .7%上昇した。市場では前月比0.4%上昇、前年同月比9.8%上 昇が予想されていた。 FRB幹部らは、インフレ高進に対処するため、早ければ3月にも 金融引き締めに踏み出す意向を示している。 これを受けて、今月に入ってから米国債利回りは急上昇し、ユーロ 債利回りも上昇した。 1420GMT(日本時間午後11時20分)時点で、独10年債 利回りは3ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0. 085%。11日にはマイナス0.014%まで上昇し、19年5月以 来となるプラス圏に迫っていた。 イタリア10年債利回りは4bp低下の1.29%。 ただ、市場は依然として不安定で、序盤の取引では利回りは上昇し ていた。 各国の国債発行が盛んになるこの時期に、アイルランドとキプロス が10年債を新規発行。それぞれ35億ユーロ、10億ユーロを調達し た。 イタリアも3年債と7年債の入札を実施し、予定額上限の70億ユ ーロを調達した。ただ、利回りは20年7月以来の高水準となった。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場 コード 終盤 ユーロ/ドル 1.1465 1.1464 ドル/円 114.05 114.40 ユーロ/円 130.75 131.16 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 486.05 -0.15 -0.03 486.20 FTSEユーロファース 1890.05 -0.50 -0.03 1890.55 ト300種 ユーロSTOXX50種 4315.90 -0.49 -0.01 4316.39 FTSE100種 7563.85 +12.13 +0.16 7551.72 クセトラDAX 16031.59 +21.27 +0.13 16010.32 CAC40種 7201.14 -36.05 -0.50 7237.19 <金現物> 午後 コード 値決め 1821.4 <GOLD/EU1 > <金利・債券> 米東部時間13時38分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.57 0.00 100.57 独連邦債2年物 112.00 +0.01 111.99 独連邦債5年物 133.00 +0.13 132.87 独連邦債10年物 170.71 +0.49 170.22 独連邦債30年物 206.14 +1.94 204.20 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.608 -0.009 -0.590 独連邦債5年物 -0.407 -0.016 -0.384 独連邦債10年物 -0.094 -0.028 -0.098 独連邦債30年物 0.204 -0.048 0.255
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