[26日 ロイター] - <ロンドン株式市場> はほぼ横ばいで取引を終えた。 米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な姿勢を改めて示したことが多くの株式の押し上げ 要因となる一方、銀行株の売り材料となった。中型株は好調だった。 金融大手HSBCと保険大手プルーデンシャル、英大手銀行スタン ダード・チャータード(スタンチャート)は0.7%から2.0%下落した。 一方、特殊化学品会社クローダ・インターナショナルは2.6%上昇。ゴー ルドマン・サックスが投資判断を「売り」から「買い」に引き上げたことが好感された。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.9%上がった。製薬のベクト ラ・グループは33.8%の急騰。米投資ファンドのカーライル・グループによ る9億5800万ポンド(13億6000万ドル)の買収に合意したことが買い材料だっ た。 小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)は8.5%高。事業再 生計画が進展しており、2021/22会計年度初めの数週間の業績が好調だったと説明 し、利益が持ち直すと予想したのが好感された。 情報技術(IT)インフラとサービスのソフトシャットは6.9%上がった 。通期の業績が市場予想を上回るとの見通しが材料視された。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。物価上昇が加速する兆しが出ている 中でも各中銀当局者が緩和的な金融政策を維持すると説明し、銀行株が軟調だった。一方 、旅行株はしっかりだった。 米連邦準備理事会(FRB)の当局者が緩和的な金融政策を維持する意向を表明した ことで欧州株は日中、プラス圏で取引され、過去最高値水準を推移していた。欧州中央銀 行(ECB)の当局者も債券買い入れの縮小を協議するには早過ぎるなどと指摘し、緩和 策を当面続ける姿勢を示した。 各中銀の発言が総じて株式相場の安定に役立ったものの、STOXX欧州600種銀 行株指数は1.05%下落した。 フランス乳製品大手ダノンは1.8%安だった。ベレンバーグが、事業の 大半の低成長性を改善させるのが難しいと指摘し、投資判断を「売り」に引き下げたこと が売り材料になった。 一方、旅行・娯楽関連株指数は1.19%上昇した。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> 国債利回りが引き続き低下。欧州中央銀行(ECB)当局者によ る新たなハト派発言が国債買いを誘った。 ECBのパネッタ専務理事は、景気回復がまだ初期の段階にあり、インフレ率も低す ぎるとし、来月10日のECB理事会後に資産買い入れペースを落とすべきではないとの 考えを示した。 ドイツ10年債利回りはマイナス0.20%を再び割り込み、直近では マイナス0.21%近辺で推移。 イタリア10年債利回りは4.5ベーシスポイント(bp)低下し0. 92%。20日以降の下げ幅は約20bpに達した。 イタリア国債とドイツ国債の利回り格差は112bp。先週は約12 5bpだった。 ドイツの15年債入札は、応札額が18億3000万ユーロと、予定していた発行額 の25億ユーロに届かない「札割れ」となった。札割れはこれで今年4回目。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード ユーロ/ドル 1.2201 1.2244 ドル/円 109.09 108.82 ユーロ/円 133.13 133.24 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 445.22 +0.02 0.00 445.20 FTSEユーロファースト300 1715.52 +0.04 0.00 1715.48 種 ユーロSTOXX50種 4031.67 -4.37 -0.11 4036.04 FTSE100種 7026.93 -2.86 -0.04 7029.79 クセトラDAX 15450.72 -14.37 -0.09 15465.09 CAC40種 6391.60 +1.33 +0.02 6390.27 <金現物> 午後 コード 値決め 1899.75 <金利・債券> 米東部時間13時55分 *先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード 3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54 独連邦債2年物 112.06 +0.02 112.04 独連邦債5年物 134.82 +0.16 134.66 独連邦債10年物 170.29 +0.60 169.69 独連邦債30年物 202.42 +1.92 200.50 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード 独連邦債2年物 -0.670 -0.006 -0.664 独連邦債5年物 -0.575 -0.026 -0.552 独連邦債10年物 -0.203 -0.041 -0.166 独連邦債30年物 0.351 -0.049 0.397
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