[5日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 下落して取引を終えた。7月の米 雇用統計が好調だったのを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速への懸念が高 まったのが売り材料となった。 世界最大の広告代理店グループWPPは8.8%と急落。年間売上高の見通 しが、投資家の強気の予想より軟調だったのが嫌気された。 ただ、ポンド安を背景に週間ベースのFTSE100種指数は3週連続で上 昇した。 中型株で構成するFTSE250種指数は5日、0.52%下落。週間ベー スでは0.56%下げた。 ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は5日に1.6%上昇。金融情報 会社リフィニティブとの経営統合に伴うコスト削減などの目標が達成に向かっていると表 明し、7億5000万ポンド(9億1100万ドル)の自社株買いを始める計画を明らか にしたのも材料視された。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 3営業日ぶりに反落して取引を終えた。米雇用統計が市場予想を 上回り、米連邦準備理事会(FRB)が9月に75ベーシスポイント(bp)の大幅利上 げを続けるとの観測が強まったのが売りを誘った。 また、経済成長見通しが悪化しているとの懸念からSTOXX欧州600種指数<.ST OXX>は週間で0.59%下落した。 今週発表されたユーロ圏の6月の小売売上高は予想より大きく下落。7月のユーロ圏 総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.9となり、好不況の分かれ目となる5 0を下回ったのは昨年序盤以来となった。 一方、7月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月より52万8000人増え、増 加幅は2月以来、5カ月ぶりの大きさの大幅増となった。 5日のSTOXX欧州600種資源株指数は1.14%上げ、銅や他の卑金 属の価格上昇が追い風となった。 原油価格が再び上昇したのを背景に、STOXX欧州600種石油・ガス株指数<.SX EP>は0.62%高。 5日に発表された企業決算はまちまちで、売上高と利益が2桁の増加となった郵便・ 物流大手ドイツポストが4.6%上げた。 ドイツの航空大手ルフトハンザも4.0%高。地上勤務社員と経営陣が賃金交 渉で合意し、夏の繁忙期のさらなるストライキが回避されたのが好感された。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇した。米雇用統計が予想以上に力強かったこと で、米連邦準備理事会(FRB)が来月も0.75%ポイントの利上げを実施するとの観 測が高まったことが背景。 米労働省発表の7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比52万8000人 増と予想を大きく上回り、就業者数は新型コロナ禍前の水準に回復。失業率も3.5%に 低下した。 独10年債利回りは13ベーシスポイント(bp)上昇の0.93%。 1日の上昇幅としては4週間ぶりの大きさとなる。週初からは12bp上昇した。 イタリア10年債利回りは約8bp上昇の3.01%。 独伊10年債利回り格差は約202.80bpと、7月半ば以来の水 準に縮小した。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード ユーロ/ドル 1.0169 1.0231 ドル/円 135.30 133.30 ユーロ/円 137.59 136.40 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 435.72 -3.34 -0.76 439.06 FTSEユーロファースト300 1713.01 -11.76 -0.68 1724.77 種 ユーロSTOXX50種 3725.39 -29.21 -0.78 3754.60 FTSE100種 7439.74 -8.32 -0.11 7448.06 クセトラDAX 13573.93 -88.75 -0.65 13662.68 CAC40種 6472.35 -41.04 -0.63 6513.39 <金現物> 午後 コード 値決め 1783.2 <金利・債券> 米東部時間13時35分 *先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード 3カ月物ユーロ 99.62 0.00 99.62 独連邦債2年物 109.78 -0.25 110.03 独連邦債5年物 126.90 -0.92 127.82 独連邦債10年物 155.94 -1.96 157.90 独連邦債30年物 182.10 -4.58 186.68 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード 独連邦債2年物 0.462 +0.124 0.346 独連邦債5年物 0.705 +0.170 0.550 独連邦債10年物 0.944 +0.149 0.752 独連邦債30年物 1.161 +0.127 1.044
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