[25日 ロイター] - 欧州株式市場はほぼ横ばいで取引を 終えた。STOXX欧州600種指数は週間では1.71%上 昇し、6週続伸した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ鈍化への期 待感が、不動産銘柄の下落と年末商戦の波乱が小売業に打撃を与えると の懸念を打ち消した。 25日に小売株指数は0.57%下落。生活費高騰とサッ カーのワールドカップ(W杯)に消費者が気を取られている中で、年末 商戦の幕開けとなるブラックフライデーを迎えた。 小売株指数は今年に入ってから31.54%下げ、下落率が最も大 きな業種となっている。 25日の不動産株指数は0.93%安。英国で住宅を初め て買うことを希望している人が購入を見送っているのを背景に、10月 の賃貸住宅需要が増加したとの調査結果が嫌気された。 バークレイズの欧州株式担当ストラテジスト、エマニュエル・カウ 氏は投資家向けのメモで「23年を控えインフレからディスインフレへ 移行しようとしている今、株式は金利市場からの圧力が低減すると考え ている」との見方を示した。 25日発表されたドイツ経済の第3・四半期の国内総生産(GDP )は個人消費が支えとなって速報値をやや上回った。 個別銘柄ではスイスの金融大手クレディ・スイスが6.6 %下落し、過去最安値を更新。今週発表された増資計画や軟調な業績が 嫌気された。 デンマークの断熱材メーカー、ロックウールは4.0% 上昇。米金融大手モルガン・スタンレーが目標株価を引き上げたのが材 料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 440.73 -0.11 -0.02 440.84 FTSEユーロファース 1739.73 +1.16 +0.07 1738.57 ト300種 ユーロSTOXX50種 3962.41 +0.42 +0.01 3961.99 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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