[28日 ロイター] - 週明けの欧州株式市場は下落して取 引を終えた。中国の厳しい新型コロナウイルス規制の「ゼロコロナ」政 策への抗議活動や、経済への影響を巡る懸念が高まったのが相場の重し となった。 中国では先週末にゼロコロナへの異例の抗議行動が各地で行われ、 28日に新型コロナ新規感染者が過去最多を更新した。 UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ハフェル最 高投資責任者(CIO)は顧客向けメモに「ゼロコロナに関する社会的 不満が政府の履行リスクを高めている。中国の経済や市場の逆風が今後 数カ月で著しく弱まるとは予想していない」と記した。 STOXX欧州600種石油・ガス株指数は1.36%安 。世界最大の原油輸入国である中国の経済見通しに懸念が生じ、原油先 物価格が下落したのが足を引っ張った。 中国へのエクスポージャーが大きい自動車・部品株指数も 0.80%下げた。 個別銘柄では、欧州航空機大手エアバスが5.7%下落。 2023年に予定している中距離路線向け航空機の一部の納入を延期す る可能性があるとロイターが報道したのが嫌気された。 ドイツの化学品流通会社ブレンタークは9.7%下落。 同業の米ユニバー・ソリューションズとの買収に向けた予備交 渉をしたと発表したのが売りを誘った。 スイス金融大手クレディ・スイスは4.2%下落し、過去 最安値を更新した。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 437.85 -2.88 -0.65 440.73 FTSEユーロファース 1728.94 -10.79 -0.62 1739.73 ト300種 ユーロSTOXX50種 3935.51 -26.90 -0.68 3962.41 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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