[ミラノ/ロンドン 25日 ロイター] - <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 387.13 -2.20 -0.57 389.33 FTSEユーロファースト30 1522.07 -9.38 -0.61 1531.45 0種 DJユーロSTOXX50種 3591.46 -19.23 -0.53 3610.69 欧州株式市場は下落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)理事会を翌日に控え 、利益確定売りが出た。STOXX欧州600種指数は9月下旬以来、4週間近 くぶりの安値に落ち込んだ。 好調な経済指標や底堅い企業決算を主な材料に欧州株は今年、値上がりしてきたが、 ここに来て落ち込んだ。アンシリア・キャピタル・パートナーズの最高投資責任者、Andr ea Cuturi氏は「ファンダメンタルズは引き続き相場を下支えする内容だ。ただ向こう2 カ月間に株価調整が起きる確率はかなり高い。投資家はこの時期、利益を確定する傾向が ある。利益確定売りを引き起こす材料はたくさんある」と述べた。 この日の決算はまちまちだった。 第3・四半期決算が市場予想を上回ったフランスの高級ブランドグループ、ケリング は8.8%上昇。傘下ブランドのグッチの好調に支えられた。競合のLVMH (モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は1.3%の連れ高となった。 一方、フランスの文具製造販売BICは8.3%下落し4年ぶりの安値と なった。1-9月期の売り上げが市場予想を下回った。9月下旬に売り上げ見通しを引き 下げて以来、株価は急落している。 決算が市場予想を下回ったフィンランドの工業企業バルチラは4.8%安 。船舶市場について厳しい見方を示したことが嫌気された。 同じく決算が予想に届かなかったスウェーデンの機械製造大手アルファラバル<ALFA. ST>は0.6%下落。アルファラバルは受注が減ったとした。 トムソンロイターのデータによると、STOXX欧州600種指数の構成銘柄の企業 利益は今期、前年同期比で3.4%増となる見通しだ。エネルギー銘柄を除くと利益は拡 大しない見込みだ。 (い)