[27日 ロイター] - <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 389.45 -15.17 -3.75 404.62 FTSEユーロファースト 1519.76 -57.27 -3.63 1577.03 300種 ユーロSTOXX50種 3455.92 -121.76 -3.40 3577.68 欧州株式市場は4カ月超ぶりの安値に下落して取引を終えた。19 日に付けた最高値から10%超値を下げ、調整局面入りした。新型コロ ナウイルスの中国以外での感染件数が大幅に増えたことでパンデミック (世界的大流行)化による経済への打撃が不安視された。 投資家は通常、最近のピーク値から10%以上の値下がりを調整局 面と見なす。 前日は好決算が相場を下支えし、欧州株は横ばいとなったが、新型 ウイルスの感染者数がイタリアを中心に中国以外で急増し、この日は再 び売り圧力が強まった。 STOXX欧州600種資源株指数は5.67%下落した 。世界中で供給網の混乱が続くとの不安から商品価格が下がったことが 売り材料だった。 旅行・娯楽関連株指数は5.68%下落。週明けから14 .65%安となっており、他部門と比べて大幅に弱い。この日はスウェ ーデンに拠点を置くカジノゲーム運営会社、エボリューション・ゲーミ ング・グループが8.5%安と、値下がりが目立った。 英大手銀行スタンダード・チャータード(スタンチャート)<STAN. L>は3.6%安だった。新型ウイルスの影響により中国と香港の事業で の課題が増えたとし、利益目標達成が予想より長期化すると述べたこと が嫌気された。より広範な銀行株指数も、利回り低下が売り材 料となり5.02%下落した。 ビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)<A BI.BR>は11.0%下落した。新型ウイルスの影響もあり、20年の利 益の伸びが抑制されるとの見通しを示したことが不安視された。 広告大手WPPは16.2%急落し、STOXX欧州60 0種で最も軟調な銘柄だった。20年は収益と利幅ともに前年と同じ伸 びにとどまるとの見通しを示したことが売り材料だった。 一方、通期利益が市場予想を上回ったヨルダンのジェネリック医薬 品メーカー、ヒクマ・ファーマシューティカルズは4.6%上 昇した。 (ーからご覧ください)
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