[8日 ロイター] - 欧州株式市場は反発して取引を終えた。銀 行株と商品関連株の上昇が相場を押し上げた。投資家は今週末のフラン ス大統領選を巡り、極右政党、国民連合(RN)のルペン候補と現職の マクロン候補の接戦の行方に注目している。 STOXX欧州600種銀行株指数は2.22%、石油・ ガス株指数は3.36%、資源株指数は1.98%それ ぞれ上昇し、相場をけん引した。 STOXX欧州600種指数はほぼ全ての主要セクターが プラスとなった。週間ベースで0.57%上昇し、うちヘルスケア指数 が6.18%と最も好調だった。 8日の個別銘柄では、イタリア第3位の銀行バンコBPM<BAMI.MI >が10.24%と急上昇。フランスの大手銀行クレディ・アグリコル< CAGR.PA>がバンコBPMの9.2%の株を購入したと発表したのが材料 視された。 バークレイズ・プライベート・バンクのチーフ市場ストラテジスト 、ジュリアン・ラファルグ氏は「欧州市場は昨日の終値以来、米国に追 い付こうとしている」と述べ、投資家は来週始まる米大手銀行の決算発 表に注目していると指摘した。 欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する第5次制裁を正式に採択 した。石炭や木材、化学品などの輸入禁止を盛り込んだ。 今月10日のフランス大統領選の第1回投票では、中道左派のマク ロン氏が勝利すると見られているものの、ルペン氏がここ数週間の世論 調査で猛追し、マクロン氏との差は誤差の範囲に縮まった。第1回投票 の2人の上位候補者は、24日の決選投票に進む。 バークレイズのラファルグ氏は、世論調査にかかわらず、投票率が 選挙を左右する可能性があるとの見方を示した。 フランスのCAC40指数は1.34%上昇。選挙の不透 明感から週間ベースでは2.04%下落し、欧州の株式指数の中で下落 が目立った。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 460.97 +5.95 +1.31 455.02 FTSEユーロファース 1805.51 +24.62 +1.38 1780.89 ト300種 ユーロSTOXX50種 3858.37 +56.36 +1.48 3802.01 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」