[3日 ロイター] - 欧州株式市場は反発して取引を終えた。相 次ぐ好決算が相場を押し上げた。高インフレを抑えるため世界の中央銀 行が迅速に利上げするとの見通しを背景に国債利回りが高水準を更新し 、銀行株が買われた。 STOXX欧州600種指数は、米シティグループ が出した1件の売り注文が引き金となった前日の「フラッシュクラッシ ュ(瞬間的暴落)」から回復した。 石油・ガス株指数は4.12%上昇。英石油大手のBP<BP .L>が5.8%上げた。石油・ガス価格の高騰を背景とした好調な業績 で、自社株買いの拡大を発表したことが追い風となった。 景気敏感部門の銀行株指数、自動車・部品株指数は それぞれ2.19%、2.24%上昇した。ドイツの10年債利回りが 一時2015年6月以来となる1%台を付けたのが要因。 一方、米10年債利回りは18年12月以来の3%台に乗せた。米 連邦準備理事会(FRB)が4日の米連邦公開市場委員会(FOMC) で物価高騰を抑制するため50ベーシスポイント(bp)利上げを発表 すると見込まれているのが背景にある。 BRIウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ダン ・ボードマン・ウエストン氏は「今年のこれまでのシナリオは、インフ レと金利に大きく左右されるものだった。今、市場が見極めようとして いるのは世界経済の減速と今後の金融政策への影響だ」と指摘した。 フランスの銀行大手BNPパリバは5.2%上昇。純利 益が予想を上回る19%増となり、中期利益率目標を改めて確認したこ とが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 446.20 +2.37 +0.53 443.83 FTSEユーロファース 1747.37 +7.84 +0.45 1739.53 ト300種 ユーロSTOXX50種 3761.19 +28.75 +0.77 3732.44 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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