[25日 ロイター] - 欧州株式市場は反発して取引を終えた。 銀行株や商品関連株の上昇が相場を押し上げた。 ただ、景気減速懸念が高まる中、金融引き締めに関する中央銀行の 最新動向が引き続き注目されている。 金利上昇の恩恵を受けるSTOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P >は1.10%上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けた。 米連邦準備理事会(FRB)の利上げの方向性を見極めようと、こ の日公表される5月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨に注 目が集まっている。 一方、欧州中央銀行(ECB)では理事の1人が金融政策の方針に 懐疑的な見方を示したものの、ラガルド総裁は今年夏に現在のマイナス 金利から引き上げる計画に大きな支持を得ている。 TSロンバードの戦略部門トップ、アンドレア・チチオーネ氏は「 投資家はFRBや他の中央銀行による金融引き締めが続く可能性を絶え ず再評価している」と指摘した。 STOXX欧州600種石油・ガス株指数 は1.90%、 資源株指数は1.53%それぞれ上げた。石油供給の逼迫(ひ っぱく)や、米国で自動車による旅行が増える夏季休暇が始まることに よる需要増の見通しから石油価格が上昇したのが要因。 この日発表された調査によると、ドイツの消費者信頼感は6月に小 幅上昇すると予想される。ただ、高インフレが家計消費の重しとなって いると警告した。 別のデータでは今年第1・四半期のドイツの国内総生産(GDP) がプラス成長を示し、景気後退入りは回避された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 434.31 +2.73 +0.63 431.58 FTSEユーロファースト3 1702.97 +12.24 +0.72 1690.73 00種 ユーロSTOXX50種 3677.10 +29.54 +0.81 3647.56 (ーからご覧ください)
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