[23日 ロイター] - 欧州株式市場は4営業日ぶりに反落 して取引を終えた。銀行部門の混乱の影響波及が懸念されている中で2 2日の米連邦準備理事会(FRB)に続き、スイス国立銀行(中央銀行 )、ノルウェー中央銀行、イングランド銀行(英中央銀行)がそれぞれ 政策金利引き上げを決定し、銀行株が売られたのが相場全体を押し下げ た。 スイス中銀は政策金利を50ベーシスポイント(bp)、ノルウェ ー中銀は25bpのそれぞれ利上げを決定。英中銀も25bp引き上げ を決めた。 イエレン米財務長官が22日の米議会上院での証言で、米中堅銀行 2行が今月に経営破綻後、議会承認なしに連邦預金保険公社(FDIC )による保険対象を全預金に拡大することや現在の保護金額上限を引き 上げることを検討や議論したことはないと発言したことも投資家心理の 重しとなった。 STOXX欧州600種銀行株指数は2.53%下落。 UBSの欧州株式戦略責任者、ゲリー・ファウラー氏は「銀行の利 益回復を支えている金利上昇が金融引き締めで抑えられるのではないか とか、預金基盤を維持するためにより高い預金金利を支払わなければな らないために利益が押し下げられるのではないかとかの懸念を持ち続け ている投資家がいるのは確かだ」と指摘した。 一方、テクノロジー株指数は2.18%上昇した。 フランスの製薬大手サノフィは5.5%高。米リジェネ ロンと共同開発したぜん息薬「デュピクセント」が臨床試験で有望な結 果を示したことが好感された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 446.22 -0.94 -0.21 447.16 種 FTSEユーロファー 1764.55 -3.87 -0.22 1768.42 スト300種 ユーロSTOXX50 4207.14 +11.44 +0.27 4195.70 <.STOXX50E 種 > (ーからご覧ください)
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