[29日 ロイター] - 欧州株式市場は小幅に続落して取引 を終えた。テクノロジー銘柄や化学株が売られ、抗議デモを受けて中国 政府が新型コロナウイルス規制を緩和するとの期待によるコモディティ ー(商品)関連株の上昇が相殺された。 STOXX欧州600種テクノロジー株指数が1.22% 、化学株指数が1.68%それぞれ下落。一方、資源株指数<.S XPP>は2.69%、石油・ガス株指数は1.76%それぞれ上 昇した。 今週はユーロ圏の消費者物価指数速報値、米雇用統計などの経済指 標が発表されるのを控え、投資家は慎重な姿勢を見せた。 ドイツとスペインの物価上昇圧力は緩和され、ユーロ圏の消費者と 企業の11月のインフレ期待指数が前月から急低下したことをこの日発 表の各種指標が示した。 ドイツ銀行のシニアエコノミスト、セバスチャン・ベッカー氏は投 資家向けメモで「11月に(ドイツ消費者物価指数)が予想を下回った のは、主にエネルギー価格が予想に反して下落したことに起因すると考 えられる」とした上で、「企業は引き続き投入コスト上昇のかなりの部 分を顧客に転嫁する必要がある可能性があり、コアインフレのダイナミ クスは当面強いままとなる可能性がある」と記した。 個別銘柄では、オランダの半導体製造機器メーカー、ASMインタ ーナショナルが2.9%高。米国の輸出規制による第4・四 半期の中国での売上高の減少幅が想定していたより小さくなるとの見通 しを示したのが好感された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 437.29 -0.56 -0.13 437.85 FTSEユーロファースト 1728.34 -0.60 -0.03 1728.94 300種 ユーロSTOXX50種 3934.44 -1.07 -0.03 3935.51 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」