[8日 ロイター] - 欧州株式市場は8営業日続伸して取引を終 えた。コモディティ関連部門の堅調な動きを受けて、STOXX欧州6 00種指数は過去最高値を更新した。 ただ、一部企業の決算発表が低調だったことや、手掛かりとなる主 要な経済市場の発表なかったため上値は抑えられた。 資源株指数と石油・ガス株指数はそれぞれ1.40 %、0.94%上昇し、相場をけん引した。 米国が大規模なインフラ法案を可決したことを背景に、需要が拡大 するとの見方から原油やベースメタルの価格が上昇した。 11月の調査で、ユーロ圏の投資家心理が7月ぶりに上昇。投資家 は供給のボトルネックや、物価上昇が経済を抑制するのは一時的との見 通しを示した。 欧州株は先週、相次ぐ好決算発表と世界経済の回復に対する楽観的 な見方から最高値を連日更新していた。 エクイティ・キャピタルのマーケットアナリスト、デービッド・マ デン氏は「先週の慌ただしい相場展開の後、時計の針はゼロに戻った。 金融政策の変更は、実施されるとしても数カ月先になるだろう。米国、 英国、ユーロ圏の景気はまずまずのペースで回復しており、欧州中央銀 行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)、米連邦準備理事会( FRB)が大きな変更をすることはしばらく予想していない」と述べた 。 ドイツの消費財のヘンケルは6.5%下落。通期決算 見通しを下方修正し、仕入れ価格の高騰を完全に補うことができないと 説明したのが嫌気された。 スイスの高級ブランド、リシュモンは2.8%上昇。米ヘ ッジファンドのサード・ポイントが株式を取得したと報じられたのが材 料視された。 米電気自動車(EV)大手テスラは、フランクフルト証券取引所<T SLA.F>で3.7%下落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が 保有する株式の10%を売却することを提案し、ツイッターのユーザー が投票で賛成したことが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 483.61 +0.17 +0.04 483.44 FTSEユーロファースト30 1870.17 -0.11 -0.01 1870.28 0種 ユーロSTOXX50種 4352.53 -10.51 -0.24 4363.04 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」