[12日 ロイター] - 欧州株式市場は続伸して取引を終えた。 主要輸入国である中国の景気刺激策を見込む向きが出て商品関連株が上 昇したのが相場をけん引した。債券利回りの低下はテクノロジー部門の 支援材料となった。 STOXX欧州600種資源株指数、石油・ガス株指数<.S XEP>はそれぞれ3.23%、2.32%上昇した。 中国の昨年12月の工業品卸売物価指数の上昇率が低下し、金融緩和の 余地があることが示された。このため中央銀行がより多くの資金を供給 するとの見方が出て、商品価格が上昇した。 欧米の債券利回りが低下したのを背景にテクノロジー株指数<.SX8P >は続伸し、1.52%高。 リフィニティブのデータによると、STOXX欧州600種に上場 している企業の2021年第4・四半期の利益は前年同期比48.5% 増の1087億ユーロ(1235億ドル)になると予想されている。前 回予想の49.3%からわずかに減少した。 ソシエテ・ジェネラルの欧州株式戦略責任者ローランド・カロヤン 氏は「全体的には今期も良い決算発表シーズンになるはずだが、いくつ かの企業は21年に多くの良い内容を発表した。市場の触媒となり得る のは22年の業績見通しだ」と指摘した。 欧州最大の料理宅配会社、ジャスト・イート・テイクアウェー・ド ットコムは3.6%上昇。21年第4・四半期の注文数が1 4%増加したことが材料視された。22年の財務予測は維持した。 オランダの医療機器・ヘルスケア大手フィリップスは15.5 %の急落。世界的な部品不足と人工呼吸器のリコール(無料の回収・修 理)により、21年第4・四半期のコア利益が約40%減少するとの見 通しを発表したことが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 486.20 +3.12 +0.65 483.08 FTSEユーロファースト30 1890.55 +13.31 +0.71 1877.24 0種 ユーロSTOXX50種 4316.39 +34.85 +0.81 4281.54 (ーからご覧ください)
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