[1日 ロイター] - 欧州株式市場は続落して取引を終えた。発 表された決算が軟調だったことに加え、ロシアとウクライナの停戦交渉 が打開に至らなかった後でロシアが攻撃を激化させ、ウクライナ情勢へ の懸念が高まったのが投資家心理を悪化させた。 原油価格は1バレル=100ドル超に戻り、安全資産として金や債 券、ドルが急上昇した。 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は4.14%、 STOXXユーロ圏銀行株指数 は6.76%それぞれ下落。フ ランスのCAC40指数は3.94%下げ、終値として7カ月 超ぶりの安値となった。ドイツのDAX指数は3.85%下落 した。 OANDAのシニアアナリスト、クレイグ・アーラム氏は「欧州で は紛争が激しく続き、現時点では下振れリスクが上振れリスクを上回っ ている。市場心理は依然として低迷している」と指摘した。 STOXX欧州600種ヘルスケア指数が0.46%、資 源株指数が1.11%それぞれ上昇したのが全体の下落幅を抑 えた。 旅行・娯楽関連株指数 は7.51%下落。賭け業者フラッ ター・エンターテイメントの12.4%下落が重しとなり、 利益が不振だったのが嫌気された。 アーラム氏は「原油価格の高騰とエネルギーコストに加え、制裁措 置や領空閉鎖の影響は、航空会社や旅行に関する限り全て著しい逆風だ 」と述べた。 リフィニティブIBESのデータによると、石油・ガス価格の上昇 がエネルギー部門を後押しし、欧州企業の2021年第4・四半期利益 は前年同期より67.4%増える予想となった。 一方、IHSマークイットの調査ではユーロ圏製造業の成長の勢い は2月にやや衰えたが、活動は依然として堅調で、サプライチェーン( 供給網)の目詰まりも緩和された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 442.37 -10.74 -2.37 453.11 FTSEユーロファースト30 1732.92 -38.69 -2.18 1771.61 0種 ユーロSTOXX50種 3765.85 -158.38 -4.04 3924.23 (ーからご覧ください)
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