[5日 ロイター] - 週明けの欧州株式市場は続落して取引 を終えた。ユーロ圏企業活動の低下を示す経済指標が景気後退懸念を高 め、売りが優勢となった。ただ、中国の厳しい新型コロナウイルス規制 の緩和への期待が資源株や中国関連銘柄を押し上げ、下げ幅は限られた 。 ユーロ圏の11月の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は5 カ月連続で50を下回り、緩やかな景気後退に陥っていることを示唆し た。 AJベルの金融アナリスト、ダニー・ヒューソン氏は「明らかにユ ーロ圏の活動が少し縮小し、欧州が浅い景気後退の入り口にあるように 見えるにもかかわらず、欧州中央銀行(ECB)は依然、かなり強くな ければならない」との見方を示した。 金利に敏感なSTOXX欧州600種テクノロジー株指数 が0.51%下げた。 日用品・家庭用品株指数は0.66%安。スイス食品大手 ネスレが1.5%、フランスの化粧品メーカー、ロレアル<ORE P.PA>が1.1%それぞれ下げた。 一方、資源株指数は0.63%上昇。主要消費国である中 国で、新型コロナ規制を巡る抗議行動を受けて規制緩和がさらに広がる との期待から、卑金属と貴金属の価格が上昇したのが好感された。 個別銘柄では、英携帯電話サービス大手のボーダフォンが 0.1%安。ニック・リード最高経営責任者(CEO)が今年末で辞任 すると発表したのが嫌気された。 スイスの金融大手クレディ・スイスは2.9%上げた。新 設する投資銀行部門にサウジアラビアの皇太子や、英バークレイズの元 CEOが率いる米プライベートエクイティなどが投資に関心を示してい るとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナル報道が材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 441.47 -1.82 -0.41 443.29 種 FTSEユーロファー 1743.77 -8.22 -0.47 1751.99 スト300種 ユーロSTOXX50 3956.53 -21.37 -0.54 3977.90 <.STOXX50E 種 > (ーからご覧ください)
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