[19日 ロイター] - 欧州株式市場は続落して取引を終えた。 小売業や食品銘柄の下落が相場を押し下げた。米小売業大手が低調な決 算を相次いで発表し、世界最大の経済大国の米国でのインフレ高進の打 撃を受けているのが嫌気された。STOXX欧州600種小売株指数<. SXRP>は1.90%下げた。 米小売業大手ターゲットの2022年度第1・四半期利益 が半減し、同業ウォルマートは通期利益見通しを引き下げた。 燃料価格や輸送コスト高騰が業績を圧迫しており、消費者は高額商品か ら必需品へと支出をシフトしていることが背景にある。 英テスコやセインズベリーなどの欧州小売業大手 も4月、物価上昇による通期利益への悪影響を警告していた。 テスコは4.1%下落。英日用品のユニリーバ、スイス食品大 手ネスレ、酒造大手のディアジオは4.8―5.1% 下落した。 ノルデア・アセット・マネジメントのシニアマクロストラテジスト 、セバスチャン・ガリー氏は「低中所得の消費者の家計が圧迫されてい ることが、インフレの悪影響を示している。おそらく賃金上昇期待が米 国より低い欧州では、なおさらそうだろう」とした上で、「スタグフレ ーションの可能性が特にユーロ圏で再び取りざたされている」と指摘し た。 フランスの製薬会社バルネバは16.9%と急騰。同社の 新型コロナウイルスワクチン候補の承認申請を、欧州連合(EU)の医 薬品規制当局が受理したことが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 427.99 -5.96 -1.37 433.95 種 FTSEユーロファー 1675.54 -24.33 -1.43 1699.87 スト300種 ユーロSTOXX50 3640.55 -50.19 -1.36 3690.74 <.STOXX50E 種 > (ーからご覧ください)
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