[10日 ロイター] - 欧州株式市場は4日続落して取引を終え た。米国の5月消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想を上回り、各 国の中央銀行が物価上昇に歯止めをかけようと金融引き締めを進める中 で景気後退が起こるとの懸念が強まって売りが優勢となった。 STOXX欧州600種指数は1カ月ぶり安値。週間では 3.95%の下落。 10日の銀行株指数は4.83%下落し、相場全体を押し 下げた。 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は5.17%下 落と、3カ月超ぶりの下げ幅。スペインのIBEX指数は3. 68%下落。 米の5月CPIは前年同月比で8.6%上がり、上昇率は予想の8 .3%を上回った。米連邦準備理事会(FRB)が高インフレ対策とし て9月まで50ベーシスポイント(bp)の利上げを継続する可能性を 示唆した。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での見解が注目され ている。。 個別銘柄では、ドイツの航空大手ルフトハンザが4.1 %、欧州格安航空大手ライアンエアが3.5%、英航空大手ブ リティッシュ・エアウェイズ(BA)などの親会社IAGが2 .2%、格安航空会社(LCC)ウィズエアーが1.6%それ ぞれ下げた 。 欧州での労働争議が夏の繁忙期に旅行者への悪影響を及ぼすとの見 方が売りを誘った。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 422.71 -11.67 -2.69 434.38 種 FTSEユーロファー 1657.59 -44.60 -2.62 1702.19 スト300種 ユーロSTOXX50 3599.20 -125.25 -3.36 3724.45 <.STOXX50E 種 > (ーからご覧ください)
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