[9日 ロイター] - 欧州株式市場は3日続落して取引を終えた。欧州中央銀行( ECB)が9月により大幅な利上げをすることを示唆したのが売りを誘った。ECBは今 年のインフレ見通しを引き上げ、経済成長率予想を引き下げた。 STOXX欧州600種指数は約2週間ぶりの安値。ユーロ圏の主要銘柄が 対象のユーロSTOXX指数は1.56%下落。イタリアの主要株価FTSE ・MIB指数は1.90%下げた。 ECBは7月1日に資産購入プログラムを終了し、7月に11年ぶりの政策金利引き 上げとなる25ベーシスポイント利上げ方針と、9月により大幅な利上げの可能性も示し た。 ラボバンクのシニア・マクロ・ストラテジストは「今後のインフレ予想次第で9月の より大きな利上げが正当化されるとみなされる可能性があるという明確な警告が加えられ た」とし、ECBは「基本的に3カ月後の予測の方を重視しており、よりタカ派的に見え る」と指摘した。 ECBは今年のインフレ率は平均6.8%と、3月時点の5.1%の予想から大幅に 上方修正した。一方、今年の経済成長率は2.8%と、前回予想の3.7%から下方修正 した。 金利上昇の恩恵を受けるSTOXX欧州600種銀行株指数も1.18%下 落した。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 434.38 -5.99 -1.36 440.37 種 FTSEユーロファー 1702.19 -22.74 -1.32 1724.93 スト300種 ユーロSTOXX50 3724.45 -64.48 -1.70 3788.93 <.STOXX50E 種 > (い)
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