April 12, 2017 / 1:44 AM / 9 months ago

為替こうみる:「トランプラリーの余韻」薄れ、米10年指標金利は2%を目指す=三井住友銀・宇野氏

[東京 12日 ロイター] - <三井住友銀行 チーフストラテジスト 宇野大介氏>

米10年国債の利回りは、昨年11月の米大統領選直後の1.715%から、12月15日に2.640%まで上昇し、利上げほぼ4回分を織り込んだ水準となった。

今年に入ってから同利回りはほぼ2.30―2.63%での推移となり、依然トランプラリーの余韻に浸っている状況にあった。

オバマケア代替法案の廃案に象徴される政策の滞りや、弱い経済指標、シリア空爆などの地政学リスクの高まりなど、通常なら金利低下圧力につながる回路を断ち切り、金利上昇シナリオに固執していた。

とはいえ、昨年12月、今年3月の利上げを経ても、金利の上昇余地を探ることにならなかったのは、そもそも米債市場と為替市場は完全なるユーフォリアには移行せずに半信半疑であったことがベースにあってのことと思われる。

米経済の今後については、10カ月ぶりの低い伸びとなった3月の非農業部門雇用者数、予想を下回り、センチメント効用の中座を意味する3月の米ISM製造業、非製造業指数が示唆するように、米ファンダメンタルズのベクトルの向きは上向きから下向きに転じるとみている。

さらに、トランプ政権の公約の多くがその原資を用意出来ないことから掛け声倒れになることが予想される。5月にも議会に提出される予定の予算教書によって、政策規模の縮小を目の当たりにすれば、トランプラリーの余韻を楽しむ余裕は次第に無くなり、現実を受け入れることで結局、金利低下とドル売りに帰結するだろう。

米国は、このような内政の行き詰まりに対して、他国に通貨高などを呑ませる通商・為替政策に打って出るケースもあるだろう。また、今回のように人道的な観点からのシリア攻撃といった軍事行動に依存していくようであれば、質への逃避と消去法的な円買いは一層の進み具合を示すだろう。

2.3%を割り込んだ米10年国債利回りの次のターゲットは2.0%、ドル/円は110円割れ後にレンジ帯が105―110円に移行したため、中心値の107.50円が当座の目途になると予想する。

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