for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

為替こうみる:ドル高と原油高のシンクロ、18年のクラッシュ再現か=SMBC日興 野地氏

[東京 12日 ロイター] -

<SMBC日興証券 チーフ外債・為替ストラテジスト 野地慎氏>

11日の原油高に寄与したのはインドにおける石炭不足のニュースだったが、そのインドのルピーは今年4月につけた対ドル最安値をうかがっている。圏内で石油製品の自給率が低いユーロも軟調さが続いており、ドル/円に限らず「資源を持たない国」の通貨が売られる展開となっている。

ICEドルインデックスとWTI原油先物価格を並べた場合、ドル高と原油高が明確にシンクロしたのは2018年10月。その2カ月後には米連邦準備理事会(FRB)はインフレに対応した利上げを行ったが、その直後に米国株は大暴落の憂き目をみた。

中国が17年10月の共産党大会を経て構造改革路線に回帰する中、「原油高+ドル高」が欧州、日本、中国、インドなどの景気を圧迫し、引き締め措置でマーケットが一気にクラッシュした。

中国の減速という点までよく似た、むしろ当時以上に減速感があるとも言える2021年末は、18年と同様のクラッシュが生じる可能性が日に日に高まっていると言わざるを得ない。

18年当時と違うのは「脱カーボンの潮流の中、石油輸出国機構(OPEC)やシェール業界が生産能力拡大に及び腰であり、容易に原油の供給が増えそうにない点」であり、むしろ原油高局面の長期化を介して各国経済のダメージを深くする可能性がある。

いずれにせよ、今後のマーケットのメインテーマは「ドル高と原油高」とそれに伴う景気減速圧力ということになりそうだ。まさに、市場は原油高リスクオフとなっている。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up