March 2, 2017 / 3:01 AM / a year ago

為替こうみる:ドル/円上昇は持続力欠く、利上げで材料出つくしも=みずほ銀 唐鎌氏

[東京 2日 ロイター] -

<みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔氏>

トランプ米大統領の演説は、精神論に終始した印象である。ただ、無難であったがゆえに大統領らしいという受け止めになり、相場の下支えになっているようだ。

米連邦準備理事会(FRB)の中でもハト派で知られるブレイナード理事までがタカ派寄りの発言をしたとして、外為市場では3月利上げの織り込みがほぼ完全に進んだといえる。

ただ、債券市場の受け止め方とは温度差が見られる。米金利は短期ゾーンしか上昇しておらず、長期ゾーンはついてきていない。3月とそれ以降とでは、話が別だということだろう。恐らくこの見方が正しいと思われる。

ブレイナード理事にしても、これ以上金利が上がると住宅投資など金利感応度の高いセクターが圧迫されたり、ドル高となれば輸出の逆風になるとの認識も示しており、3月以降は、ハト派らしさを取り戻す可能性が高い。

ドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を挟んで材料出尽くしになるのではないか。3月末にかけての高値は115円とみている。瞬間的なオーバーシュートはあるかもしれないが、持続しないだろう。

3月はG20が控えている。これまでのムニューシン米財務相の発言からはドル高容認の姿勢まではうかがえず、利上げの先行きに強気になれる材料は出てきそうにない。要人発言を受けてドル高が修正されそうだ。ドル高/円安の巻き戻しで109円程度への下落はあり得る。

予算教書などで財政政策に関する具体的な政策が示されれば117円にタッチする場面はあるかもしれない。ただ、それが2017年度の高値になるのではないか。

春先以降は、政策の実効性に目が向く。トランプ大統領への期待がはく落していくとともに、ドルは大統領選前の水準である100円付近に回帰するかどうかが、市場のテーマだと考えている。年内のレンジは103─117円とみており、年末には100円付近で推移していると予想する。

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