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為替こうみる:ドル150円が視野、介入肝試し相場に=三菱UFJMS証 植野氏

[東京 14日 ロイター] -

<三菱UFJモルガンスタンレー証券 チーフ為替ストラテジスト 植野大作氏>

米国が連続利上げの手を緩めない限り、ドルの全面高は止まらない。一方で、日本は世界で唯一マイナス金利政策を維持し、当面は変更しないと明言している。円買い介入だけで円安の流れを完全に止めるのは無理だ。

ドル/円の当面の上値めどだった98年高値を上抜けてしまった今、再度の介入への警戒感もあり、一気に行くとは限らないが150円付近を試す展開となるだろう。そこを超えると32年前の高値160円台までテクニカル的な節目がないので、どこまで上昇するかは見通しづらい。

今は日本当局の介入以外、円の積極的な買い手がいない。その介入も先月、年間防衛費の半分の規模を投じて実施したが、効果は3週間しか持たなかった。

これからは、介入催促の肝試し相場となる。円買い介入には外貨準備高の範囲という制約があり、単独介入に効果がないことはすでにマーケットに見透かされている。当局にできるのは、特定の水準をターゲットに介入するのではなく、値動きを緩やかにするスムージングオペレーションにとどまるだろう。

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