February 5, 2018 / 4:55 AM / 5 months ago

為替こうみる:意識され始めた金利上昇の「負の側面」、ドル安へ=みずほ銀 唐鎌氏

[東京 5日 ロイター] -

<みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔氏>

米10年債利回りは、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが昨年12時点で想定していた中立金利(2.75%)を突破し、2.8%台に上昇してきた。中立金利は「利上げの終点」であると同時に「長期金利の上限」とも目されてきただけに、いよいよ天井感を帯びてきたことは否めない。先週2日にダウ工業平均が600ドルを超える下落となったのも、金利上昇を嫌気し始めたものであり、昨年来のゴルディロックス(適温)状態が崩れる兆候として受け止めている。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利上げによって米金利が上昇、日米金利差が拡大した結果、ドル高/円安になるとの理論展開もみられるが、ここには懸念されるはずの株価下落や金利感応度の高い消費・投資の減速といった金利上昇の「負の側面」が考慮されていない。それが円安シナリオの決定的な弱点だと思う。

株価は景気の先行指標である。今後、金利上昇を嫌気した株価の調整が続くとするならば、リスクオフムードが市場で支配的となり、ドル/円は買われない。FRBも利上げが難しくなり、逆に、政策金利見通しの下方修正や、利上げの継続断念といったリスクも浮上してくるだろう。

ドル安/円高の方向に向かう確率はかなり高いとみており、3月末までに105円方向を目指す展開もあり得る。

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