September 2, 2019 / 1:04 AM / 21 days ago

為替こうみる:米利下げでも、そう簡単にドル安にはならず=SMBC日興 野地氏

[東京 2日 ロイター] -

<SMBC日興証券 チーフ為替・外債ストラテジスト 野地慎氏>

トランプ米大統領は、米国が金融緩和で他国の後塵を拝していることでドル高が生じているとの認識に基づいて、米連邦準備理事会(FRB)に一段の金融緩和を強く求めている。

しかし、「金利差」が為替相場に影響を及ぼすのは、金利がほぼ期待成長率を表しているからだ。言葉を変えれば、米国の金利が多少低下しても、米経済が相対的に強い状況が変わらない限り期待成長率の高さを拠り所としたドルへの資金流入は変わらないだろう。

好調な米国経済と、減速が目立つ世界経済という景気のデカップリングを背景に、新興国などからリスクマネーが米国に回帰している。 マネーは新興国のみならず欧州その他の先進国からも米国に還流し、それがドルの独歩高を生んでいるとみられる。このため、米国が追加利下げを実施したとしても、そう簡単にはドル安になりにくい。

国際金融協会(IIF)によると、8月1日以降、新興国からネットで138億ドルの資金が流出した。流出額はトランプ氏の当選が決まった2016年11月の米大統領選以来の大きさとなる。

ドル指数は足元で99.023まで上昇し、2年3カ月ぶりの高値圏にある。

今後、ドル安が実現するとすれば、ドル高の継続を背景として米経済が減速しFRBが金融緩和を行うというパス以外には考えにくい。そのシナリオは、早ければ今年の秋から冬に実現するとみている。

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