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為替こうみる:米大統領選の不透明感拭えず、ネガティブなドル高も=オフィスFUKAYA 深谷氏

[東京 6日 ロイター] -

<オフィスFUKAYA コンサルティング代表、深谷幸司氏>

新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は、早期の退院を果たしたが、それ自体は支持率に影響しないとみられ、米大統領選を巡る不透明感は続いている。

米大統領選に向かっては、3つの懸念材料がある。

1つ目は追加的経済対策を巡る対立だ。

米連邦準備理事会(FRB)をはじめ各国中銀は、今後の景気回復の成否について、財政政策・経済対策による支えが不可欠との認識を示している。

しかし、米国では追加経済対策を巡る与野党の協議が合意に至っておらず、対策規模でも、共和党、民主党の間で隔たりが大きい。こうしたなかで、失業保険給付の上乗せや小規模企業の支援が失効し、いわゆる「財政の崖」による景気への下押し効果が生じ始めている。

このまま合意が遅延すれば、景気への悪影響がさらに広がりかねない。

2つ目は、大統領選の選挙結果に関する懸念だ。 バイデン候補が僅差で勝利した場合には、郵便投票の集計を巡って、トランプ大統領が敗北を受け入れず、スムーズな政権移行ができない可能性がある。

不透明な状況が長期化すれば、リスク資産にとってマイナスな環境となり、株式市場が不安定化するだろう。

3つ目は、景気の先行きに関するものだ。

米国では感染拡大に歯止めがかからないなか、総じて接触型のサービス業で業況の低迷が長引きそうだ。先週末に発表された雇用統計でも雇用者数の増加が急速にペースダウンしており、今後の雇用情勢に懸念が生じている。

ドル/円相場については、当面104―107円台を予想している。

ドル高サイドに振れる場合は、ドル建てのリスク資産急落によって引き起こされるリスク回避のドル買い戻しという「ネガティブなドル高」という流れを見込んでいる。

一方で、米追加経済対策合意や大統領選の結果の決着と、新政権への移行から生じうる「ポジティブなドル高」が登場するとしても、まだ相当時間がかかりそうだ。

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