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為替こうみる:米金利上昇でドル高加速、インフレ耐久力試される展開=野村証 後藤氏

[東京 11日 ロイター] -

<野村証券 チーフ為替ストラテジスト 後藤祐二朗氏>

先週末に公表された9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増と、市場予想を大きく下回り、ヘッドラインはそれほど良くない結果となった。ただ、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)開始時期に影響は与えないとの見方が広がり、米国の利上げ期待も高まった。米10年債利回りなどの金利が上昇し、足元のドル上昇につながっている。

また、岸田文雄首相が金融所得課税を当面は強化しない考えを明らかにしたとしたことも、マーケットのリスクセンチメントの改善につながり、円安基調を支えているのではないか。

ドル/円は一時112.72円(2018年12月20日以来の高水準)まで上昇し、ドル高の勢いが加速している。急ピッチで上昇しているため、短期的には利益確定売りが出る可能性もあるが、国内の輸入企業や投資家の目線も切り上がっていると考えられ、110円割れは予想しにくい。

目先としては、年末から来年にかけてドル/円は113―115円程度までドル高/円安が進むと予想する。ただ今後、再びインフレに対する警戒感が強まれば、株式市場が崩れる可能性もある。リスクオフ姿勢が広がれば、ドル/円も利益確定売りが先行するのではないか。そのため、今後はインフレに対する金融市場の耐久力が試される展開になりそうだ。 (浜田寛子)

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