February 15, 2018 / 1:59 AM / 8 days ago

為替こうみる:黒田総裁再任で円安の蓋然性高まらず=みずほ証 山本氏

[東京 15日 ロイター] -

<みずほ証券 チーフ為替ストラテジスト 山本雅文氏>

当面は、日本株の下落と円高の負の連鎖が立ち切れない状況が続き、105円方向へのモメンタムが強まる場面もありそうだ。

ただ、米国経済のファンダメンタルズは相対的に強く、米国のように経常収支の赤字国では、経済が良好であれば通貨が上昇するという傾向がある。そうした基本的なシナリオが株価の急落によって完全に喪失したとは考えていない。

ドル/円相場においては、ドル高の基本シナリオに加え、黒田総裁再任の可能性が、今後の予想を複雑化させている。

市場では、黒田総裁が再任されれば、金融緩和が継続されて円安圧力が維持されるのとの見方が一般的だ。

しかし、黒田氏はインフレ目標の早期達成を最優先し、その手段として必要不可欠な円安を追求してきたというわけでは必ずしもなく、その時々の政権の優先事項を考慮して政策を運営している。

実際、2015年6月10日に、黒田総裁は「実質実効為替レートでかなり円安水準になっている」、「これ以上の円安は普通に考えればありそうにない」と述べるなど、円安けん制・円高容認という政策を採用してきている。

従って、黒田総裁が再任されたとしても、必ずしも円安の蓋然性が高まるわけではないとみている。  

また、日銀は過去6回にわたりインフレ目標達成時期見込みを先送りし、足元では「19年頃」へと当初より約4年分後ずれさせている。黒田総裁再任の場合、日銀は緩和度合いを強めるというよりは、インフレ目標達成時期を先送りし続けるとの期待を高めやすいだろう。

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