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為替こうみる:FOMCでイールドカーブ制御なければ、110円回復も=オフィスFUKAYA 深谷氏

[東京 8日 ロイター] -

<オフィスFUKAYA代表 深谷幸司氏>

ドルを巡る環境には変化がみられる。

5月の米雇用統計は予想外の強さを示し、5月中には0.6%台で低迷していた米長期金利(米10年国債利回り)は前週末、2カ月半ぶりに0.9%に乗せた。

米国の景気回復期待と長期金利の上昇が、ドルを110円台に底上げするか否かについては、今週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が鍵を握ることになりそうだ。

FOMCでは、フォワードガイダンスの強化に加えて、FRBがイールドカーブ・コントロール(YCC)に踏み切るかどうかが最も注目される。

米国政府の大規模な財政出動を受けた国債増発によって、長期金利には上昇圧力がかかるが、長期金利上昇によって、景気刺激策の効果が薄れる可能性もあり、その点では、FRBがYCCによって長期金利を抑制することは理にかなう。

ただ、既に景気が回復に向かっているのであれば、そこまで市場に介入する必要があるかどうか再考しようという意見が、FOMCメンバーの間で増えても不思議はない。

YCCの導入に前向きな意見が後退するのであれば、景気回復期待を背景に米長期金利が緩やかに上昇する中で、ドルが上昇のモメンタムを維持する可能性が高まる。

このところの外為市場では、リスク選好局面でドルと円が同時に売られ、ユーロや資源国通貨などが買われてきた。

しかし、米国が利回り曲線を抑え込まないのであれば、利回り曲線が徐々にスティープニングし、それに連れてドルが110円台を回復する、つまり、リスク選好とドル高が両立する局面が現れると考えている。

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