July 11, 2018 / 8:05 AM / 10 days ago

米兵の遺骨返還、12日に米朝が協議 作業開始までに数カ月

[東京 11日 ロイター] - 米国と北朝鮮は12日、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨返還に関する協議を板門店で開く。6月の米朝首脳会談の合意事項に盛り込まれたが、順調に話し合いが進んでも、実際に遺骨の回収作業が始まるまでには数カ月、さらに探索、回収し、身元を確定するには何年もかかる見通しだ。

10日にロイターの取材に応じた米国防総省捕虜・行方不明者調査局(DPAA)のケリー・マッキーグ局長によると、厳冬の北朝鮮で回収作業ができるのは、凍土が溶け始める3月中旬から。台風や降雨が多い6月から8月は作業が滞り、10月に入ると再び土壌が硬くなり始める。「北朝鮮の気候では、回収可能な季節が限られる」と同局長は述べた。

実際に12日に北朝鮮との協議に臨むのは、国連の代表者。DPAAはアドバイザーとして同席する。

北朝鮮は1990年代前半に200柱の遺骨を米国に引き渡した。さらにその後10年間、米政府は北朝鮮と共同で遺骨の探索と回収を実施し、230箱分を持ち帰った。DNA鑑定で630人を特定し、そのうち330人が行方不明の米兵のものと確認された。

行方不明の米兵は、朝鮮半島全体でおよそ7700人。うち5300人は、北朝鮮に遺骨があるとされる。韓国兵は今も35万人の行方が分かっていない。

トランプ大統領は6月12日の米朝首脳会談から9日後にミネソタ州で演説し、北朝鮮からすでに200柱の遺骨が返還されたと発言し、会談の成果を強調した。だが、マッキーグ局長によると、首脳会談以降に返還された遺骨はないという。

米国には朝鮮戦争の詳細な記録が残っており、戦場や捕虜収容所、軍用機が墜落した場所などは特定できる。また、北朝鮮は熱帯の東南アジアと違い、冬の厳しい気候のおかげで遺骨の保存状態が比較的良いという。

さらにDPAAは、行方不明者の92%のDNAデータベースを構築。経済発展の遅れた北朝鮮ではインフラ開発や都市化が進んでいないことも、遺骨回収にはプラス要因だという。

「一番骨が折れるのは(北朝鮮側との)協力だ。信頼の構築が、北朝鮮と仕事をする上で最も難しい」と、マッキーグ局長は話す。 (ティム・ケリー 翻訳:久保信博 )

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