March 16, 2020 / 12:30 AM / 15 days ago

米緊急利下げこうみる:急激な信用収縮に対応、「米国第一主義」が障害=マーケットストラテジィ・亀井氏

[東京 16日 ロイター] -

<マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表 亀井幸一郎氏>

FRBの追加利下げと量的緩和の再開・拡大は予想していたが、政策動員はかなりペースが速い。それだけ急激にグローバルな信用収縮が進んでいることの証だろう。

金融市場は一気に水が引いた状況に陥っている。

人々はドルの流動性を求めて金や米国債を売って換金し、ドルの現金を余分に持っている人は簡単に手放さない。米国の追加的な緊急利下げや一連の流動性措置はこうした流動性クランチに対応したものだろう。

流動性クランチを深刻化させたきっかけは、トランプ米大統領が11日、欧州諸国との事前の協議もなしに、一方的に欧州からの入国禁止を言い渡したことだ。

今後、主要7カ国・地域(G7)や20カ国・地域(G20)で協議が行われたとしても、トランプ政権の「米国第一主義」の影響により、国際協調の歯車は既に壊れてしまっている。このためリーマン・ショック時のような協調がスムーズに行えるかどうか疑わしい。

米緊急利下げでも、株価が反発の手がかりを得られないとすれば、それは、コロナウイルスによって人やモノの移動が制限されたことや、金融市場での信用収縮の悪化によって、グローバルな経済が一気にシュリンクしてるためだと考えられる。

米緊急利下げは、為替市場では円高材料だが、足元ではドルキャッシュの確保を急ぐ個別の参加者のニーズもあるため、ドル/円相場へのインプリケーションは一筋縄ではいかない。

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