[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 17時05分 98*24.00 2.8121% ) 前営業日終値 98*12.50 2.8300% 10年債(指標銘柄 17時05分 99*09.00 2.3325% ) 前営業日終値 99*04.50 2.3490% 5年債(指標銘柄) 17時00分 100*01.00 1.9933% 前営業日終値 99*31.75 2.0020% 2年債(指標銘柄) 15時52分 99*24.75 1.6165% 前営業日終値 99*25.00 1.6120% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月限 153*21.00 153*15.00 Tノート先物12月限 125*05.00 125*04.50 米金融・債券市場では国債はほぼ横ばいで推移した。朝方発表の雇用統計で賃金の伸 びが確認できなかったことで、根強い低インフレ懸念が意識されたことが背景。 10月の雇用統計では非農業部門の就業者数が前月から26万1000人増と、20 16年7月以来の大幅な増加となったものの、1時間当たりの賃金は1セント減少。前年 同月比では16年2月以来の小幅な伸びにとどまるなど、賃金の伸びが抑制されているこ とが確認された。 ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者のスバドラ・ラジャ ッパ氏は、賃金圧力はみられていないと指摘。市場は時間当たり賃金が低調だったことに 注目していると述べた。ただ、ハリケーンの影響に対する調整は始まったばかりで、今後 の動向は読みにくいとの見方も示した。 10年債利回りは雇用統計発表直後に2.323%に低下。午後の取引 では2.343%となっている。2年債と10年債の利回り格差は71. 1ベーシスポイント(bp)と、2007年終盤以来の水準に縮小した。 トランプ米大統領は前日、連邦準備理事会(FRB)の次期議長にジェローム・パウ エルFRB理事を指名すると発表。中道穏健派として知られるパウエル氏が次期議長に指 名されるとの観測から、週初から相場は上向いていた。 パウエル氏はイエレン現議長の金融政策路線をおおむね踏襲するとみられているが、 両氏の見解が異なる分野があるのかは現時点では不明。ウェルス・ファーゴ(ニューヨー ク)の金利戦略部門責任者、マイケル・シューマッハ氏は「パウエル氏はイエレン氏のク ローンとの考えから、やや安心し過ぎている可能性がある」と警告している。 米下院共和党は前日、トランプ大統領の看板政策である抜本的な税制改革法案の詳細 を発表。連邦法人税率の20%への引き下げや所得税の簡素化などを柱とし、実現すれば 1980年以来最大級の税制改革となる。シューマッハ氏は同法案について「非常に野心 的」と指摘。実現可能性について疑問が出ていることが債券相場の下支えとなっている。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 20.75 (unch) U.S. 3-year dollar swap spread 20.25 (-0.25) U.S. 5-year dollar swap spread 7.25 (unch) U.S. 10-year dollar swap spread -2.25 (-0.25) U.S. 30-year dollar swap spread -26.50 (-0.75) (い)